ローヤルゼリーや青汁など、昭和の時代から「栄養食品」というカテゴリは存在しましたが、サプリメントという栄養補助食品が登場するようになったのは、90年代のことです。不足している栄養素を補うのに便利なサプリメントですが、摂取するうえで気を付けたい点は少なくありません。
過剰に摂取しすぎない
どんなに健康的と謳われた栄養素も、摂取しすぎれば毒になるのは言うまでもありません。とくにサプリメントは、小さい錠剤に驚くほどの成分が凝縮されていることも多く、むやみに摂取しすぎるのは危険です。どんなサプリメントにも、1日分の摂取量が明記されているので、そちらに従うようにしましょう。ちなみに、特定の栄養素だけを摂取しすぎるのが身体に良くないという話は、何もサプリメントに限った話ではなく、食料品や飲み物などにも当てはまります。テレビや雑誌で「健康的だから」と紹介されたものは、意識的に摂取してしまいがちなので、とくに注意が必要です。
すべての栄養素をサプリで補わない
人間は、脳から足腰に至るまで、使わない筋肉は日々衰えていくものです。サプリメントばかりで身体に必要な栄養を補っていると、食べ物を消化して吸収することが少なくなるため、消化器官が弱くなると言われています。食べ物を消化吸収できなければ、通常の食事を行うのも苦労するようになるため、幅広い栄養素のサプリメントを併用するのは考え物です。また、他の医薬品とサプリメントを併用することで、身体に害を与えてしまうケースもあるので、常飲してる医薬品がある人は、必ず医師に相談したうえでサプリメントを飲みましょう。
サプリメントは値段も様々ですが、高価なサプリメントほど見返りを期待して、飲み続けてしまいがちです。使い続けて身体に異常を感じたり、自分の体質に合わないと感じたりした場合は、すぐにサプリメントの使用を控えることも重要になるでしょう。